先日、飲食店のホームページを見てほしいという相談を受けたとき、ブラウザのアドレスバーに「保護されていません」という表示が出たままになっていました。ご本人は「なんとなく古いサイトなのは知っていたけど、これがそんなに問題だとは思わなかった」とおっしゃっていました。常時SSL化(サイト内のすべてのページの通信を暗号化し、URLをhttp://からhttps://に統一すること)は、今や特別な対策ではなく、対応していないこと自体がブラウザの警告表示につながり、訪問者に不安を与えてしまう状態になっています。とはいえ、自分でやるのは不安だから代行を頼みたい、でも何を基準に選べばいいのか分からない、という方が多いのも事実です。この記事では、実際に依頼する立場で見ておきたいポイントを、よくある疑問への回答という形でまとめました。

常時SSL化の設定代行、費用はいくらかかる?
作業範囲によって数千円程度から数万円、サイトの構造が複雑な場合は10万円を超えることもあります。金額差の理由は、証明書の取得だけで済むか、それとも既存のページ数やリンク構造まで含めて調整が必要かの違いです。
単純にサーバー側でSSL証明書を有効化するだけであれば、作業自体は短時間で終わり、費用も比較的抑えられます。ただし、これまでhttp://で運用してきたサイトをhttps://に切り替える場合は、話が変わってきます。ページ内のリンクや画像の読み込み先がhttp://のまま残っていると、混在コンテンツ(1つのページの中にhttp://とhttps://が混在してしまい、鍵マークが表示されなかったり警告が出たりする状態)が発生します。これを1ページずつ確認して直す作業が入ると、その分費用も上がります。ページ数が多いサイトほど、この確認作業の比重が大きくなるとお考えください。
| 作業範囲 | 内容の目安 | 費用感の目安 |
|---|---|---|
| 証明書設定のみ | サーバー側でSSL証明書を有効化するだけ | 数千円〜1万円程度 |
| リダイレクト設定込み | http→httpsへの301リダイレクト(古いURLに来た訪問者を自動で新しいURLへ転送する仕組み)を設定 | 1万円〜3万円程度 |
| 混在コンテンツ解消込み | ページ内リンク・画像の読み込み先をすべて確認・修正 | 3万円〜10万円以上 |
見積もりを受け取ったら、この3段階のどこまでが含まれているかを確認してみてください。「SSL化一式」とだけ書かれている見積もりは、混在コンテンツの解消が含まれているかどうかが分からないので、その場で聞いてしまって構いません。

作業にはどれくらいの期間がかかる?
証明書の設定だけであれば数日、混在コンテンツの解消まで含めると1〜2週間程度が目安になります。証明書自体は発行までにそれほど時間がかからないことが多いのですが、時間がかかるのはむしろその後の確認作業です。
私がホームページの保守で表示崩れの相談を受けるときも、原因の切り分けに一番時間がかかるのは「どこが崩れているか」を一つずつ確認する工程です。SSL化も同じで、証明書を入れる作業自体は数十分で終わっても、全ページを開いて鍵マークが表示されているか、コンソール(ブラウザの開発者向け画面)にエラーが出ていないかを確認する作業には、ページ数に応じた時間がかかります。「即日対応します」という提案を見かけたら、その確認作業まで含めているのか、証明書を入れるだけで終わりにしているのか、内容を聞いてみることをおすすめします。

常時SSL化 設定代行の選び方、何を基準にすればいい?
選び方の核心は、作業内容を金額だけでなく「どこまで確認してくれるか」で比較することです。これは検索すると「費用相場」や「作業の流れ」を説明する記事は多いのですが、実際に比較する場面でどこを見ればいいかまで踏み込んで書かれているものは意外と少ないと感じています。私が実際に確認するとしたら、次の項目を見ます。
- 見積もりに「混在コンテンツの解消」が含まれているか、含まれていない場合は追加費用がいくらか
- 作業完了後、301リダイレクトが正しく機能しているかを実際にブラウザで見せてもらえるか
- Googleアナリティクスやサーチコンソール(検索での表示状況を確認できる無料ツール)のURL登録変更まで対応してくれるか
- 作業後、一定期間は表示崩れなどの不具合に無償で対応してもらえるか
- ログイン情報の受け渡し方法が明確で、作業後にパスワードを変更できる状態にしてくれるか
この中で見落とされがちなのが3つ目です。URLがhttp://からhttps://に変わると、検索エンジンからは別のURLとして扱われるため、アクセス解析ツール側でも設定を変えないと、正しい数字が見えなくなります。ここまで対応してくれるかどうかで、その業者が「作業を代行する人」なのか「サイト全体の状態を見てくれる人」なのかが分かれると感じています。
なぜ私は「SSL化だけ」を単体で受けることが少ないのか
正直に言うと、SSL化の設定だけを切り出して依頼を受けることは、私自身あまり多くありません。理由は、URLが変わることでこれまで貯めてきた検索順位や、他サイトからのリンクの評価がどう動くかまで含めて見ないと、切り替え後に「アクセスが急に減った」という相談につながりやすいからです。証明書を入れる作業そのものは技術的には難しくないのですが、そのサイトがこれまでどう育ってきたかを知らない人が手を入れると、リダイレクトの設定を一つ間違えただけで、検索順位が想定外に動いてしまうことがあります。だからこそ、SSL化はホームページ制作や保守の一部として、サイト全体を見ながら対応することが多いです。
ここまで読んで「自分の場合はどうなんだろう」と思われた方は、こちらから気軽にご相談ください。無理な営業は一切しません。
ログイン情報を預けるのが不安。どう見極めればいい?
結論として、作業範囲を書面で確認できるかどうかで、預けても大丈夫かどうかがある程度判断できます。サーバーの管理画面やドメインの設定にアクセスできる情報を渡すことになるので、不安に感じるのは自然なことです。
個人に依頼すると、担当者が変わる心配がない分、確認したいことをその場で直接聞ける良さがあります。一方で「一人だから何かあったら困るのでは」という声もよく聞きます。この不安自体は理解できるので、私は作業前に「何にログインして、何を変更するか」を先にお伝えし、作業後はパスワードを再度変更していただくようお願いしています。組織の規模よりも、こうした受け渡しの手順がきちんと決まっているかどうかの方が、実際の安心感につながると考えています。
なお、サーバーやドメインの契約者名義が誰になっているかも、あわせて確認しておくと安心です。名義の確認が後回しになったことで、後々の手続きに時間がかかってしまったご相談を受けたことがあります。詳しくは中川区で受けたご相談、最初に確認するのは「名義」でしたでも触れていますので、あわせて確認してみてください。
設定後によくあるトラブルは、どう対応してもらえる?
設定後に起きやすいトラブルは、表示崩れ、内部リンク切れ、検索順位の一時的な変動の3つです。これらは珍しいことではなく、URLの構造が変わる以上、ある程度は起こり得るものだとまず理解しておくことが大切です。
表示崩れは、先ほど触れた混在コンテンツが残っていることが多く、内部リンク切れは、古いhttp://のリンクをそのままにしていた場合に起こります。検索順位の変動は、切り替え直後の数週間は検索エンジンが新しいURLを再評価している期間なので、多少の上下は想定内です。ただ、これが1ヶ月以上続くようであれば、リダイレクトの設定ミスなど、何か別の原因を疑った方がいいと私は考えています。
ホームページ制作の際、私は公開から3ヶ月間はデザインや文言の修正を何度でも無償で対応する形にしています。SSL化の作業でも考え方は同じで、切り替え直後に想定外の不具合が出るのは自然なことなので、その前提で一定期間フォローしてもらえるかどうかを、契約前に確認しておくことをおすすめします。
結局、どうやって依頼先を選べばいいか
判断軸は2つあると考えています。1つ目は、見積もりの範囲が「証明書設定だけ」なのか「混在コンテンツの解消とアクセス解析の再設定まで」なのかが明記されているかどうかです。ここが曖昧なまま契約すると、後から「これは追加費用です」と言われて驚くことになります。2つ目は、作業後の不具合対応がどこまで、どのくらいの期間含まれているかです。SSL化は証明書を入れて終わりではなく、その後の表示確認まで含めて一つの作業だと捉えている相手かどうかを、見積もりの説明を聞きながら見極めてみてください。
まとめ
常時SSL化の設定代行を選ぶときは、金額の安さよりも「どこまで確認してくれるか」を基準にすることをおすすめします。まずは今のサイトをブラウザで開いて、アドレスバーに鍵マークが表示されているか、確認してみてください。表示されていない、あるいは「保護されていません」という警告が出ている場合は、それが最初の確認ポイントです。見積もりを依頼する際は、この記事で挙げた5つの項目を一つずつ聞いてみると、業者ごとの対応範囲の違いがはっきり見えてきます。私自身、SSL化はホームページ全体の状態を見ながら対応することが多いので、切り替え後のアクセス数の変化まで含めて相談したいという方は、気軽にお声がけください。
名古屋市中川区でホームページ・システムのご相談はお気軽に。「何から相談すればいいか分からない」という段階でも大丈夫です。現状をお聞きして、必要なものと不要なものを一緒に整理するところから始めます。無料で相談する
よくある質問
常時SSL化の設定代行は自分でSSL証明書を用意していなくても依頼できますか?
依頼できます。証明書の取得自体を代行してもらえる業者が多く、サーバーの契約状況を伝えるところから相談を始めれば問題ありません。
SSL化した後、検索順位が下がることはありますか?
切り替え直後の数週間は一時的に順位が変動することがあります。1ヶ月以上下がったままの場合はリダイレクト設定に不備がある可能性があるため、確認を依頼してください。
混在コンテンツとは具体的にどんな状態ですか?
1つのページ内でhttps://とhttp://の読み込みが混在し、鍵マークが表示されなかったり警告が出たりする状態です。画像やリンクの参照先を一つずつ確認して修正します。
設定代行を依頼する際、ログイン情報を渡すのが心配です。
事前に何にアクセスし何を変更するかを確認し、作業後にパスワードを再設定してもらう流れが安心です。受け渡し手順が明確な業者かどうかを契約前に確認してください。
SSL化とホームページ全体の見直しは同時に頼んだ方がいいですか?
サイトの構造を把握した状態で作業した方が、リンク切れや順位変動のリスクを減らせるため、保守や制作と合わせて依頼する方が安全な場合が多いです。
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「何から相談すればいいか分からない」という段階でも大丈夫です。
現状をお聞きして、必要なものと不要なものを一緒に整理するところから始めます。

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