名古屋でECサイト制作を発注する前に整理したい8つのポイントと、現場で学んだ3つの失敗談

名古屋でECサイト制作を発注する前に整理したい8つのポイントと、現場で学んだ3つの失敗談

先日、名古屋市内で雑貨店を営む方から「ECサイトを作りたいんですが、まずアプリの方がいいですかね」というご相談を受けました。話を聞いていくと、扱う商品は50点前後、更新は月に数回、決済とカート機能があればそれで十分な内容でした。この方の場合、アプリは必要なく、Webで作るECサイトで十分でした。こういう「最初の思い込みと、実際に必要なものがズレている」ケースは、雑貨店や飲食店、工務店など、業種を問わずWeb制作のご相談を受けてきた中でも何度も繰り返し出会っています。

この記事では、名古屋でECサイト制作を検討している方に向けて、発注前に自分で整理しておきたいポイントをお伝えします。私が実際の制作で確認していること、そしてこれまでの案件でつまずいた実話も交えながら、遠回りせずに済む判断材料をまとめました。

A mini shopping cart placed on a laptop keyboard, symbolizing online shopping and digital retail.
Photo by SiljeAO – on Pexels
目次

ECサイト制作の相談で、私がまず聞いていること

「ECサイトを作りたい」という相談で最初に聞くのは、機能の話ではなく「誰に、何を、どのくらいの頻度で売るか」です。ここが曖昧なまま見積もりを取ると、後から機能が足りない、逆に使わない機能にお金を払っていた、ということが起こります。

前述の雑貨店の方の場合、アプリ化するとApple側の審査対応や年間の維持費がかかり、更新のたびに審査待ちが発生します。月に数回の更新頻度であれば、そのコストは見合わないケースがほとんどです。「アプリの方が高機能で信用されそう」というイメージだけで判断すると、運用してから重さに気づくことが多いように感じます。売上になるお話であっても、不要だと判断したら正直にお伝えする。これは制作の相談を受けるときにずっと変えていない姿勢です。

A person points to t-shirt options in an online store on a laptop screen.
Photo by MART PRODUCTION on Pexels

発注前に整理しておきたい8つのポイント

発注先を探す前に、以下の8点を自分の中で整理しておくと、見積もりの精度も会話のスピードも大きく変わります。それぞれ、実際の打ち合わせでよく揉める箇所や、聞き逃しがちな点を添えました。

  • 取扱商品数はどのくらいか(10点以下か、100点を超えるか)―ここが未定のまま話が進むと、後で見積もりを取り直す羽目になりやすい項目です
  • 決済方法は何を対応させたいか(クレジットカード、コンビニ決済、代引きなど)―「とりあえず全部対応で」と言われることが多いのですが、決済手段が増えるほど手数料と管理の手間も増える点は先にお伝えするようにしています
  • 在庫は手動更新でよいか、既存の在庫管理システムと連携させたいか―この項目は依頼者側も「連携できるとは思わなかった」と後から気づくケースが多く、最初のヒアリングで一番聞き逃されやすい部分です
  • 配送料の計算はシンプルな一律料金でよいか、地域・重量別に分けたいか
  • 海外への発送や、外国語対応の予定があるか―「今は考えていない」という回答でも、後述する理由から必ず掘り下げて聞くようにしています
  • 公開後、商品登録や画像の差し替えを自分でできる状態にしたいか
  • SEO(検索エンジンでの見つかりやすさを高める対策)を制作段階から組み込みたいか
  • 公開後の売上分析や、リピート施策(メルマガ・LINE連携など)をどこまでやりたいか

この8つのうち、見積もり金額に大きく影響しやすいのは在庫連携と海外対応です。逆に言えば、この2つが不要であれば、想像より安く収まるケースも珍しくありません。項目を眺めて「決まっていること」と「まだ迷っていること」を分けておくだけでも、初回の打ち合わせの中身がずいぶん濃くなります。

Conceptual image of a hand on a mouse next to a miniature shopping cart filled with ice cubes, symbolizing online shopping.
Photo by https://kaboompics.com/ on Pexels

海外案件で痛感した、多言語・多通貨対応の落とし穴

以前、オーストラリアのジェラート店のECサイトを制作したことがあります。最初、国内の案件と同じ感覚で要件を整理してしまい、後になって「英語と日本語の言語切り替え」「日本円と海外通貨、両方での価格表示」が必要だと判明しました。結果、カートの計算ロジックと表示部分を一部組み直すことになりました。

正直に言うと、このときは「海外向けだから多少手直しすればいい」と軽く見ていました。ところが実際には、通貨によって小数点の扱いが違ったり(0.01ドル単位まで表示する国と、そもそも小数点を使わない国があります)、言語によって文字数が変わってレイアウトが崩れたりと、国内向けのECにはない考慮点が次々出てきました。「ジェラートの値段のはずなのに、なぜ小数点の仕様で頭を悩ませているのか」と、作業しながら自分でも少しおかしくなったのを覚えています。ここから学んだのは、「対応するかどうか」だけでなく「どこまで、どういう形で対応するか」を最初の要件定義で言語化しておくことの大切さです。今では、海外発送や外国語対応の可能性が少しでもある場合、最初のヒアリングで必ずこの点を掘り下げて確認するようにしています。

もし読者の方が海外発送や訪日外国人向けの販売を少しでも視野に入れているなら、「今すぐ必要ではないが、将来的にありえるか」という段階でも構いませんので、発注前に一言伝えておくことをおすすめします。後から追加するより、最初から見込んでおいた方が、結果的に手間もコストも抑えられることが多いためです。

ここまで読んで「自分の場合はどうなんだろう」と思われた方は、こちらから気軽にご相談ください。無理な営業は一切しません。

公開後、必ず直面する運用の場面を先に想像しておく

発注前に、次のような場面を一度想像してみてください。商品が売れたあと、誰が発送作業を担当するのか。在庫が0になったときにサイト上でどう表示させたいか。公開後の商品追加や画像の差し替えは、ご自身で行うのか、それとも制作者に依頼するのか。売上や訪問数のデータは、どのくらいの頻度で確認するつもりか。こうした点は、見積もりの機能一覧には出てこないものの、運用が始まってから必ず直面する部分です。

そして何より大事なのが、公開してすぐに売れると考えているか、それとも育てるものだと理解しているか、という点です。私自身、発注を受ける側として、この感覚を甘く見ていた時期がありました。デザインさえ整えれば早い段階から注文が入るはずだと思い込み、公開直後に反応が薄いことに焦った経験があります。ホームページと同じで、ECサイトも公開した瞬間に注文が入るものではありませんでした。見つけてもらい、信用してもらう土台を作った上で、商品ページや説明文を少しずつ育てていくものだと、後になって痛感しました。派手な広告や一時的なキャンペーンよりも、まず商品説明や特集ページの中身を増やし続けることの方が、遠回りに見えて実は近道になることが多いというのが、この件を通して得た実感です。

ECサイト制作の費用相場はいくら?

費用は機能の範囲によって大きく変わります。目安として、一般的に知られている相場帯を整理すると以下のようになります。

規模・タイプ 費用の目安 主な内容
小規模(ASPカート型、既存のカートサービスをレンタルして使う方式) 5万〜15万円 既存のカートシステムを利用、商品数が少ない店舗向け
中規模(WordPress+ECプラグイン等) 20万〜60万円 デザインの自由度あり、在庫・決済のカスタマイズも一部可能
本格構築・独自機能あり 60万円〜 在庫システム連携、多言語・多通貨対応、会員機能など

この表の見方として大事なのは、「安いから物足りない」「高いから安心」ではなく、自分が本当に必要な機能がどの段階に含まれているかを見ることです。先ほどの8項目のうち、特に在庫連携と海外対応の要不要を決めておくと、見積もりが出てきたときにどの規模感が妥当か、ある程度見当がつくはずです。もし見積もりの内訳を見て「なぜこの金額なのか」がすぐに説明してもらえない場合は、一度立ち止まって確認してみることをおすすめします。

名古屋でECサイト制作会社・エンジニアを選ぶときの視点

最後に、発注先を決めるときの視点を2つお伝えします。

1つ目は「デザインの提案だけでなく、売れる導線まで一緒に考えてくれるか」です。この基準は、私自身が過去に苦い思いをしたことから来ています。ある案件で見た目のデザインを整えることに気を取られ、購入ボタンまでの導線を後回しにしてしまいました。公開直前になって「このボタン、どこにあるかわかりにくいですね」と依頼者の方から指摘され、当日の夜にレイアウトを組み直したことがあります。それ以来、デザインを詰める前に、購入までの流れを紙に書き出してから制作に入るようにしています。見積もりの段階で「導線」や「離脱」という言葉が出てくるかどうかは、わかりやすい判断材料のひとつだと考えています。

2つ目は「公開後、放置されないか」です。個人に発注すると連絡が取りにくくなるのでは、という不安を持たれる方もいらっしゃいます。ただ、体制の大きさと対応の丁寧さは別の話です。実際に作ってみるとイメージと違う部分は必ずと言っていいほど出てくるので、公開後にどのくらいの期間、どこまで修正対応してもらえるのかは、契約前に具体的に確認しておくとよいでしょう。私自身は、公開後にどのような形で相談を受け付けるかを事前にはっきり伝えるようにしており、この点は依頼者の方にとって安心材料になっているようです。

まとめ:まずは商品数と更新頻度をメモしてみてください

ECサイト制作の相談を受けるとき、最初に聞くのは商品数と更新頻度です。逆に言えば、これから相談される方は、この2つと、決済方法の希望、在庫連携の要不要をメモしておくだけで、初回の打ち合わせがかなりスムーズになります。

アプリにすべきか、Webで十分か。国内向けでよいのか、海外対応まで見据えるべきか。こうした判断は、作り手の都合ではなく、実際の運用と売上から逆算して決めるべきものです。名古屋市中川区を拠点に活動していますが、こうした判断はオンラインでのやり取りでも十分に進められます。まずは今考えている商品数と更新頻度をメモするところから、始めてみてください。

よくある質問

ECサイト制作の相場は結局いくらですか?

機能の範囲によって変わりますが、小規模なら5万〜15万円、中規模で20万〜60万円が目安です。在庫連携や多言語対応が入るとさらに上がる傾向があります。

制作期間はどのくらいかかりますか?

小〜中規模のECサイトであれば公開まで1〜2ヶ月が目安です。多言語・多通貨対応が加わる場合は要件整理に時間がかかり、やや長くなることがあります。

公開後に商品が思ったように売れない場合、どうすればいいですか?

公開直後に売れないのは珍しくありません。商品説明や特集記事を継続して追加し、検索から見つけてもらう土台を育てることが必要です。

海外向けの販売も視野に入れたいのですが、対応できますか?

対応可能です。ただし言語切り替えや通貨表示は国内向けと異なる設計が必要なため、検討段階で早めに伝えていただけると要件整理がスムーズです。

名古屋市中川区でホームページ・システムのご相談はお気軽に

「何から相談すればいいか分からない」という段階でも大丈夫です。
現状をお聞きして、必要なものと不要なものを一緒に整理するところから始めます。

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