中川区の小さな会社がホームページの必要性を判断する、比較の2軸

中川区の小さな会社がホームページの必要性を判断する、比較の2軸

先月、中川区で内装工事をされている方から相談を受けました。「うちみたいな小さな会社に、ホームページって本当に必要ですか。今はInstagramだけで十分な気もして」という内容です。話を聞いていくと、この方は制作会社2社から見積もりを取っていて、片方が18万円、もう片方が45万円。金額差に戸惑って、そもそも作るべきかどうかまで分からなくなっていました。

私はその場で金額の話を一旦横に置いて、「その45万円と18万円、何が違うから金額差が出ているか、担当者に聞きましたか」と質問しました。答えは「聞いていない」。ここで大体の相談は詰まります。比べているのは値段なのに、決めるべきは目的だからです。

Entrepreneur at a desk using a laptop for business planning. Ideal for tech and startup themes.
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目次

値段を比べる前に、目的を比べたほうがいい理由

金額の差は「何を作るか」の差であって、「何のために作るか」を決めてから初めて意味を持つ数字です。この順番が逆になると、安い方を選んでも高い方を選んでも「思っていたのと違う」という結果になりがちです。

以前、私が担当した案件で、集客用に設計したサイトのアクセス数を半年ほどかけて伸ばせたことがあります。狙ってそうなったのではなく、最初の打ち合わせで「検索から新規のお客様を増やしたい」という目的をはっきりさせた上で、ページ構成とキーワードの入れ方を決めていったからです。もし目的が「名刺代わりに存在を示すこと」だったなら、そもそもアクセス数を追う必要すらありませんでした。目的が違えば、比較すべき指標も変わります。

中川区は製造業や卸売、運送関連の事業所が多い地域だと言われていますが、こうした業種は法人間の取引が中心になりやすく、契約前に相手の会社を検索で調べる、という動きが起きやすい傾向があります。もちろんこれは業種や取引先の慣習によるものであって、区内であれば必ずそうなるという話ではありません。ただ、実際に内装業の方の相談でも「元請けの担当者が発注前にうちの名前で検索したらしい」という話が出てきて、そこから会話が具体的になりました。

Young woman managing her online clothing business from home office with boxes and laptop.
Photo by Kampus Production on Pexels

比較軸1:SNSのみで運用するか、ホームページを持つか

この比較は「集客したいか」「信用を担保したいか」で答えが割れます。SNSだけで十分なケースも、実際にあります。

SNSのみ ホームページあり
向いている目的 日々の発信・ファン作り 問い合わせ・信用の担保
検索からの流入 ほぼ期待できない SEO次第で継続的に見込める
取引先が見る印象 個人の延長に見えやすい 事業として調べやすい
更新の手軽さ 高い 設計次第

個人のお客様相手の商売はSNSだけでも回っている会社を何社か見てきました。一方、法人との取引がある会社や、見積もり前に「どんな会社か調べる」動きが入る業種は、ホームページがないことで機会を逃しているケースが目立ちます。判断の分かれ目は、お客様が契約前に「調べる」行動を取るかどうか。これに尽きます。

Professional black woman smiling at desk using laptop and smartphone in office.
Photo by RDNE Stock project on Pexels

比較軸2:外注するか、無料の作成ツールで自作するか

これも「どこまで手をかけたいか」で決まります。無料の作成ツールは初期費用を抑えられますが、更新や修正を自分で行う前提になります。

  • 無料ツール向き:とにかく早く、最低限の情報を出したい方
  • フルオーダー外注向き:検索から新規のお客様を継続的に増やしたい方
  • テンプレート型の外注:費用を抑えつつ、ある程度の見た目とSEOの基礎を確保したい方

案件によってはテンプレート型を私から提案することもあります。すべてをフルオーダーにする必要はなく、目的に対して過不足のない設計にすることの方が大事だと思っています。

ホームページは本当に必要か、という問い

「集客の窓口を検索から作りたいか」「取引前に会社の実態を確認してもらう場所を用意したいか」。このどちらかに当てはまるなら必要性は高いです。逆に、既存のお客様との関係だけで完結する仕事であれば、優先度は下がります。

ただ、長くWeb制作に関わってきて感じるのは、「今は必要ないと思っていたが、後から取引先に検索されて出てこなかったことで機会を逃した」という声を何度も直接聞いてきたということです。中川区の内装業の方も、まさにこの状態に近かったので、半年後・1年後の取引の広がり方まで含めて考えるよう伝えました。

ここまで読んで「自分の場合はどうなんだろう」と思われた方は、こちらから気軽にご相談ください。無理な営業は一切しません。

比較で失敗した、実際に手を動かした現場の話

数年前、私が別の会社のサイトを引き継いだことがあります。前任の制作者が「とにかく安く」という依頼者の希望に沿って納品したサイトでしたが、公開後の更新方法がまったく共有されておらず、依頼者はほぼ1年間そのサイトを触れないまま放置していました。引き継いだ私が最初にやったのは、管理画面のパスワードを探すところからでした。

この案件で痛感したのは、比較表に載せる項目は「初期費用」だけでなく「公開後の更新のしやすさ」「困ったときに聞ける相手がいるか」まで含めるべきだということです。金額の比較だけで決めてしまうと、運用面の比較が丸ごと抜け落ちます。私が制作の際に運用面まで含めて必ず説明するようにしているのは、この経験があるからです。

制作会社を選ぶときに、私が実際に見ている基準

判断軸は2つに絞って考えて良いと思います。

  1. 目的を先に言語化できているか(集客か、信用担保か、その両方か)を、発注前に自分の言葉で説明できるかどうか
  2. 公開後の相談窓口が明確かどうか(作りっぱなしにされないか)

私自身は公開後3ヶ月を不具合対応の無償期間としていますが、それだけを基準にしてほしいわけではありません。実際に依頼を受けるかどうかを決める際、私は以下のようなことも自分の中で確認しています。

  • 更新マニュアルを紙かPDFで渡せる状態にしているか
  • 依頼者が「電話一本でいいので聞ける」と感じられる距離感を作れているか
  • 修正依頼が来たときに、都度見積もりを出すのか、ある程度の範囲を無償で見るのか、契約前にはっきり伝えているか

これらは制作会社ごとに答えが違って当然です。だからこそ、発注前に一つずつ聞いてみることをおすすめします。答えがあいまいな会社は、公開後にも同じようにあいまいな対応をする可能性が高いです。

まとめ:比較の起点を「値段」から「目的」に変えるだけで見え方が変わります

ホームページの必要性は、業種や取引の形によって変わります。ですが、比較の起点を金額から目的に変えるだけで、選ぶべき方向はかなりはっきりします。

まずは、今の仕事で「取引前に会社を調べられることがあるかどうか」を思い返してみてください。それだけで、必要性の判断はかなり進みます。中川区で相談を受けた内装業の方も、この問いを自分に投げかけただけで、答えがほぼ見えていました。具体的な進め方に迷った際は、目的の整理からご相談いただけると、話がスムーズに進みます。

よくある質問

Q:小さな会社でもホームページは必要ですか?
A:取引前にお客様や取引先が会社を調べる機会があるなら必要性は高いです。既存のお客様との関係だけで完結する仕事なら、優先度は下げても構いません。

Q:SNSだけで運用しているのですが、切り替えるべきですか?
A:切り替えというより併用が現実的だと思います。SNSは発信、ホームページは調べられたときの受け皿。役割が違います。

Q:無料の作成ツールとフルオーダー外注、どちらがいいですか?
A:検索からの新規流入を継続的に増やしたいならフルオーダー。最低限の情報発信で十分ならツールでも問題ありません。

Q:複数の制作会社で迷っています。何を基準に絞ればいいですか?
A:金額よりも先に、公開後の更新方法とサポート体制、そして「困ったときに誰に聞けるか」を確認してみてください。ここがあいまいな会社は、後々の満足度を大きく左右します。

よくある質問

小さな会社でもホームページは必要ですか?

取引前にお客様や取引先が会社を調べる機会があるなら必要性は高いです。既存のお客様との関係だけで完結する仕事なら、優先度は下げても問題ありません。

SNSだけで運用しているのですが、ホームページに切り替えるべきですか?

切り替えというより併用が現実的です。SNSは発信、ホームページは調べられたときの受け皿として役割が異なります。

無料の作成ツールとフルオーダー外注、どちらを選べばいいですか?

検索からの新規流入を継続的に増やしたいならフルオーダー、最低限の情報発信で十分ならツールで問題ありません。目的次第で答えは変わります。

比較する制作会社が複数ある場合、何を基準に絞ればいいですか?

金額よりも先に、公開後の更新方法とサポート体制を確認してください。作りっぱなしにされないかどうかが、後々の満足度を大きく左右します。

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