先日、中川区で小さな飲食店を営む方から「ホームページ制作の費用って結局いくらなんですか」と単刀直入に聞かれました。検索して出てきた数社の見積もりの幅が5万円から80万円まで開いていて、何を基準に選べばいいか分からなくなったそうです。
中川区は住宅街と工場・倉庫、昔ながらの商店街が混在するエリアで、私のところに相談に来られるのも個人商店や職人系の事業者、士業の方が中心です。共通しているのは「これまでは口コミや紹介で仕事が回っていたので、Webサイトのことをちゃんと考えたことがなかった」という状況です。近くの同業者がホームページを作ったと聞いて、焦って相談に来られる方も少なくありません。
実際、中川区のとある商店街では、隣り合う2軒の店舗がほぼ同じタイミングで同じ制作会社にテンプレートサイトを依頼し、写真を差し替えただけのような似た構成のサイトが並んでしまったことがありました。お客さんからすると「どっちがどっちのお店か分かりにくい」という声も出ていたそうです。安さを優先すること自体は悪くありませんが、商店街のように近い距離で商売をしている場合は、テンプレートの選び方一つで見た目の差別化が難しくなることもある、というのは中川区ならではの事情かもしれません。この記事では、そうした方から実際によく聞かれる質問に、私なりの考えで答えていきます。

まず費用のレンジと期間だけ先に言っておきます
会社紹介や店舗案内が中心のシンプルなサイトなら数十万円程度、ネット予約や決済、会員管理などのシステムが絡むと100万円を超えることもあります。期間の目安としては、シンプルな構成であれば打ち合わせから公開まで1ヶ月前後、要望が多かったり写真撮影・原稿づくりから始める場合は2〜3ヶ月ほど見ておくと安心です。ページ数の多さよりも「裏側でどこまで自動化するか」で工数が変わるため、ページ数だけを見て金額や期間を予想するのはあまり意味がありません。まずはこのくらいの幅があるとだけ頭に入れて、次に進んでください。

安い見積もりと高い見積もり、差が生まれる本当の理由
金額差の多くは「対応範囲」と「公開後にどこまで関わるか」の違いから生まれます。中川区で相談を受けていると、「近所の別のお店と同じようなテンプレートでいいから、とにかく安く」という要望に出会うことがあります。これ自体は決して悪い選択ではありません。予算が限られている中で、まずは名刺代わりのサイトを持ちたいというニーズは自然なものです。
ただ、先ほどの商店街の例のように、店舗同士の距離が近いエリアでは、同じテンプレートを選ぶこと自体よりも「どこで差別化するか」を先に決めておかないと、結局似たようなサイトが並んでしまいます。私が中川区の方に見積もりの比較を勧めるときは、金額だけでなく「写真の使い方」「文章のトーン」「トップページで一番目立たせる要素」の3つが、他の見積もり案とどう違うのかを聞くようにお伝えしています。この3つは制作会社によって考え方が大きく分かれる部分で、価格差の理由がそのまま見えてくるからです。
また、テンプレートを当てはめるだけの安い見積もりには、公開後に検索結果へ表示されやすくする調整や、アクセス状況を見ながらの改善作業が含まれていないことが多い、という点にも気をつけたいところです。デザインが完成した時点がゴールなのか、それとも公開後の反応を見ながら手を入れていくのかで、必要な工数はまったく違ってきます。金額そのものよりも「どこまでの作業が含まれているか」を、見積もりを受け取った時点で必ず確認してください。具体的には次の3点を聞くだけで、対応範囲の違いがかなり見えてきます。
- 公開後の検索対策(SEO)は見積もりに含まれているか、別料金か
- 納品後の修正は何回まで、いつまで無料か
- スマートフォンでの見え方の調整も含まれているか

途中で「これもお願いしたい」が増えると、費用は必ず動きます
これは私自身、何度も痛感してきたことです。打ち合わせの段階では「トップページと店舗案内、あとお問い合わせフォームだけ」という話だったのに、制作が進むうちに「メニューは紙のものをそのまま全部載せたい」「支店ができたのでページを分けたい」「スタッフ紹介も追加したい」と要望が増えていき、当初の想定より工数がかさんでしまったことがあります。
あるお店の方とは、デザインの初稿をお見せした場でこんなやり取りがありました。「このメニュー、写真のメニュー表そのまま載せられますか」と聞かれ、私が「載せられますが、レイアウトを組み直す作業が発生するので、追加のお見積もりになります」とお伝えすると、「え、そんなに変わるんですか」と驚かれたのです。お客様にとっては「すでにある紙をそのまま使うだけ」という感覚でも、作り手からすると文字量や写真点数に合わせてレイアウトを一から調整する作業になるため、ここに認識のズレが生まれやすいのだと、このとき改めて実感しました。
この一件がきっかけで、私は契約前に必ず「紙の資料仕分けシート」という簡単な一覧表を一緒に作るようにしています。手元にあるチラシ・メニュー・名刺・パンフレットを全部机に並べてもらい、「サイトに載せる」「載せない」「まだ迷っている」の3つに分けてもらうだけの単純なものですが、これをやるだけで打ち合わせの雰囲気が変わりました。「載せない」に分類したものについても、「今回は載せないが、来年増床する予定があるので半年後に追加したい」といった話が自然と出てくるようになり、後からの追加要望をあらかじめ見積もりに織り込めるようになったのです。地域密着で商売をされている方ほど、紙の情報がたくさんあるため、この仕分け作業は最初にやっておく価値があると感じています。相談に行く前に、次の問いに自分なりの答えを用意しておくと、見積もりのズレがぐっと減ります。
- 今あるチラシ・メニュー・名刺の情報のうち、サイトに載せたいのはどれか
- 今後1年以内に支店・新メニュー・新サービスが増える予定はあるか
- スタッフ紹介や実績写真など、あとから追加したくなりそうな要素はあるか
ここまで読んで「自分の場合はどうなんだろう」と思われた方は、こちらから気軽にご相談ください。無理な営業は一切しません。
支払いと保守について、なぜこの形に落ち着いたか
支払いは契約時に着手金、納品時に残金という2回払いが一般的で、私自身もこの形を基本にしています。割合としては着手金5割・残金5割、もしくは着手金3割・残金7割で提示することが多く、個人事業主の方からの相談が多いため、案件によっては3回程度に分けた分割の相談に応じることもあります。
実は以前、着手金を低めに設定した案件で困った経験があります。素材集めと原稿作成をすべてお客様にお任せする形で進めたのですが、写真や文章がなかなか揃わず、着手から納品まで想定の倍近い期間がかかってしまいました。その間、私の作業自体はほとんど進んでいないのに、着手金だけでは制作会社側の持ち出しが大きくなってしまい、正直かなり厳しい思いをしたのです。この経験から、素材集めや原稿作成など「お客様と一緒に進める作業」が多い案件では着手金を高めにいただき、すでに素材が揃っていてデザインと実装が中心の案件では着手金を低めにして残金の比率を上げる、という使い分けをするようになりました。金額の割合だけを見るのではなく、「なぜその割合になっているのか」を制作者に聞いてみると、その会社がどこに手間をかけているか、そして過去にどんな失敗をしてきたかが透けて見えてくると思います。
保守費用は更新頻度によって月数千円から数万円まで幅があり、まったく更新しない前提なら保守費用がかからないこともあります。ただし私自身は、更新頻度が低いお客様にも、年に1度は「セキュリティ関連の更新状況だけは確認しませんか」とお声がけするようにしています。ホームページは公開して放置していても、裏側のシステムは古くなっていくものだからです。更新の予定がないからといって保守を完全にゼロにすると、数年後に「表示が崩れている」「問い合わせフォームが動かない」といった不具合に誰も気づかないまま放置される、というケースを何度か見てきました。
また私の場合、公開後3ヶ月は不具合対応や軽微な修正を無償で行っています。最初は「公開後1ヶ月」としていたのですが、ある方から公開直後に「営業時間の表記を間違えていました、すぐ直せますか」と連絡をいただき、その日のうちに修正した後、1ヶ月を過ぎた頃に別の修正依頼が来て「これは有償になります」とお伝えしたところ、「さっきの修正と何が違うんですか」と困惑されてしまったことがありました。お客様からすると、公開直後の修正がどこまで無償でどこから有償なのか、境目が分かりにくかったのだと思います。この一件以来、実際に修正依頼が集中しやすい期間を見直し、3ヶ月に延ばしました。こうした小さな修正のたびに費用が発生するようだと、お客様は気軽に連絡しづらくなってしまいます。だからこそ、公開直後の一定期間は無償の範囲を広めに、かつ分かりやすく取っておくことが、結果的にお互いのためになると考えています。
結局、どの制作会社に頼めばいいのか。私の考えを言い切ります
正直に言うと、私は「見積もりが安いか高いか」だけで判断するのはおすすめしません。判断軸として一番大事にしてほしいのは、見積もりが「デザイン」「機能実装」「公開後の対応」のように分解されて提示されているかどうかです。一式でまとめて出してくる会社は、後から「これは含まれていません」というやり取りが発生しやすく、正直あまり信用していません。
もう一つ、私が強くお伝えしたいのは、公開してからが本当のスタートだということです。作って終わりの関係ではなく、公開後に「思っていたのと違う」「ここを直したい」と気軽に連絡できる相手を選んでください。中川区のように、商店街や住宅街で近い距離の事業者同士が競い合う地域では、価格の安さや見た目の似せやすさよりも、何かあったときにすぐ相談できる距離感と、他店と並んだときの見え方まで一緒に考えてくれるかどうかが、結果的に得をするポイントだと私は考えています。
相談前に、これだけメモしておいてください
相談の前に「公開後、自分でどこまで更新したいか」を一言メモしておくだけで、見積もりの会話がかなりスムーズになります。ブログを自分で更新したいのか、写真だけ差し替えたいのか、それとも一切触らずお任せしたいのか。これだけで機能面のボリュームが変わり、金額の見え方も変わってきます。中川区で制作を検討している方は、まずこの1点と、先ほど挙げた紙の資料の仕分け、そして近隣の同業者とどう見た目を差別化したいかの3つを整理してから、見積もり相談を始めてみてください。
よくある質問
ホームページ制作の見積もりは何社くらい比較すべきですか?
2〜3社程度で十分です。数を増やすより、見積もりの内訳が「デザイン」「機能」「保守」に分かれているかを比較する方が判断しやすくなります。
制作費用を抑えたい場合、どこを削るべきですか?
ページ数や機能を絞るより、まず「更新頻度」を見直すのがおすすめです。自分で更新できる部分を増やすと、制作会社に依頼する範囲が減り費用も下がります。
見積もりが極端に安い場合、注意すべき点はありますか?
保守や公開後の対応が含まれているか確認してください。安さの理由が「公開後は一切対応しない」というケースもあるため、契約前に確認しておくと安心です。
制作期間はどれくらいかかりますか?
サイトの規模や打ち合わせの回数によって変わるため一概には言えませんが、要件が最初から明確なほど短くなる傾向があります。仕様の変更が多いほど期間も延びやすいです。
名古屋市中川区でホームページ・システムのご相談はお気軽に
「何から相談すればいいか分からない」という段階でも大丈夫です。
現状をお聞きして、必要なものと不要なものを一緒に整理するところから始めます。

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