名古屋でホームページ制作に失敗した人に共通する2つの原因|中川区のエンジニアが見た現場

名古屋でホームページ制作に失敗した人に共通する2つの原因|中川区のエンジニアが見た現場

「これ、追加費用になりますか?」——打ち合わせの途中で、お客様からこう聞かれることがあります。私は名古屋市中川区を拠点に活動しているエンジニアで、会社組織を持たず、要件のヒアリングから設計、コーディング、公開後の修正対応まで、すべて自分ひとりで担当する体制で仕事をしています。組織を通さない分、判断の責任もすべて自分にありますが、その分お客様の要望と実際の作業内容を近い距離で調整できるという良さもあると感じています。これまで名古屋でホームページ制作やシステム制作のご相談を数多くお受けしてきました。今回は、現場でよく見かける失敗パターンを2つ、実際のやり取りを交えながらお伝えします。

Open laptop with visible code on screen on a wooden desk in a modern, cozy workspace.
Photo by Daniil Komov on Pexels
目次

「そんな認識なかったです」で始まった追加費用の話

以前、あるお客様との打ち合わせで、こんなやり取りがありました。最初のご相談で「トップページとお問い合わせページだけでいいので、なるべく費用は抑えたいです」というご要望をいただき、その内容で見積もりを出しました。ところが打ち合わせを重ねるうちに、「会社概要のページ、当然入ってますよね?」「採用のページも実は欲しいんですが」というお話が次々と出てきました。そのたびに「恐れ入りますが、そちらは最初の見積もりに含まれていないので、追加費用がかかります」とお伝えすると、「そんな認識なかったです……」と困惑されてしまったのです。

このお客様が特別だったわけではありません。むしろ、こういうことは珍しくないというのが正直な感想です。契約の時点では、発注する側も「本当に必要なページや機能」を正確に把握しきれていないことがほとんどです。会社概要は必要か、採用ページは今後いるかもしれない——こうした判断は、打ち合わせを重ねる中で初めて固まっていくものだからです。

一方で私自身にも、反省すべき点があります。最初のヒアリングで「何ページ必要か」「どこまで修正対応するか」を突き詰めて確認せずに、ひとまず見積もりを出してしまうことがあるからです。悪気があるわけではなく、価格競争の激しい業界なので、まずは金額を提示して話を進めたい、という事情もあります。

エンジニアとして手を動かす立場から言うと、いったんページ構成を確定してコーディングに入った後で「会社概要ページを追加してほしい」と言われると、単純にページを1枚足すだけでは済まないことが多いです。ヘッダーやフッターに共通で使っているナビゲーション部品に項目を増やす必要があり、そこに紐づくレイアウトが崩れないか、スマートフォン表示でメニューが折り返さないか、といった確認作業が発生します。つまり追加費用が発生するのは「作業量が単純に増えるから」というより、「すでに固めた設計に手を入れる分、確認し直す範囲が広がるから」というのが技術的な実情です。

この経験があってから、私が見積もりを出すときは、契約前にすべての要望を確定させるのは現実的に難しいという前提に立つようにしています。具体的には、公開後3ヶ月までのデザイン修正や文言修正をあらかじめ価格に含めて提示しています。3ヶ月という期間を設定しているのは、公開直後は実際にサイトを運用してみて初めて「この文言は分かりにくい」「このボタンの位置は使いにくい」といった気づきが出てくるタイミングだからです。コーディングが完了した直後にまとめて確認するよりも、実際のアクセスや反応を踏まえて出てくる修正依頼をある程度の期間まとめて受け止める形にした方が、確認し直す範囲を一度に整理でき、結果的にお客様の負担も私の作業負担も少なくなると考えたからです。逆に3ヶ月を過ぎてからの修正は、運用中に蓄積したコンテンツとの整合性を都度確認する必要が出てくるため、個別対応として費用をいただく形にしています。

A laptop screen showing programming code and debugging tools, ideal for tech topics.
Photo by Daniil Komov on Pexels

契約前に確認すべきは、まずこの3点

「サイトは無事に公開できたのに、その後まったく問い合わせが増えない」というご相談も、よくいただきます。この失敗を避けるために、契約前にぜひ確認していただきたいことが3つあります。

  • 公開後の修正やサポートは、見積もりに含まれているか。含まれる場合は何ヶ月・何回までか
  • 公開後の運用について、記事更新の頻度や役割分担まで具体的な提案があるか
  • 更新作業を自社でやるのか、依頼するのか、契約前に自分自身で整理できているか

この3点を先に押さえておくと、なぜ「作って終わり」になってしまうのかが見えてきます。制作会社の多くは「納品」をゴールとした契約形態になっており、公開後の運用は別契約・別料金として扱われることが多いのです。そのため制作段階では運用の話が後回しにされがちで、お客様側も「サイトさえできれば問い合わせが増える」という期待を持ったまま契約してしまうことが少なくありません。

以前、飲食店を経営されているお客様から「公開して半年経つのに、問い合わせがまったく増えない」というご相談をいただいたことがあります。サイトを拝見すると、公開時に作ったページがそのまま残っているだけで、ブログ機能はあるものの数記事しか投稿されておらず、更新が止まっていました。エンジニアとして中身を確認すると、記事数が少ないサイトは検索エンジンのクローラーが巡回する頻度自体が低くなりやすく、新しい記事を投稿してもインデックス(検索結果に登録されること)されるまでに時間がかかる傾向があります。画像のalt属性(画像の内容を検索エンジンに伝えるためのテキスト設定)のような細かい調整も無意味ではありませんが、そもそも巡回・評価の対象となるページの母数が少なければ、そうした施策の効果を測ることさえ難しいのです。このときご提案したのは、まず記事を定期的に入稿し続けることで、クローラーが定期的に訪れるサイトに育てていくことでした。地道に更新を続けていただいた結果、アクセスや問い合わせの数は少しずつ増えていきました。ここを飛ばして小手先の施策だけ頼んでしまうと、費用をかけた割に成果が出ず、「ホームページ制作は意味がなかった」という誤解につながってしまいます。

A developer working on a laptop, typing code, showcasing programming and technology skills.
Photo by olia danilevich on Pexels

ホームページ制作を頼むなら、結局いくらが目安?

これまでの経験からお伝えすると、トップページ・会社概要・サービス紹介・お問い合わせ程度の、ページ数が5〜8ページ前後のシンプルなコーポレートサイトであれば、30万円台〜50万円台あたりが一つの目安になることが多い印象です。これに加えて採用ページやブログ機能、複数の下層ページを含む構成になると、50万円台〜80万円台程度まで上がってくることが多くなります。ECサイト(ネットショップなどの通販サイト)や業務システムと連携するような機能を含む場合は、決済方法や在庫管理の仕様によって金額の幅がさらに大きくなるため、個別に相談したほうが確実です。

ただし今回お伝えしたい本質は「金額そのもの」より「その金額に何が含まれているか」です。同じ50万円でも、公開後の修正対応やSEOの初期設定まで含む見積もりと、納品して終わりの見積もりでは、実質的な価値がまったく違います。金額だけを横に並べて比較するのではなく、中身を確認したほうが結果的に失敗しにくいです。

失敗しない制作会社選びの判断軸

判断に迷ったら、見積もり書や打ち合わせの中で、次の項目を一つずつ確認してみてください。担当者に質問したときに、資料を見返さなくてもその場で明確に答えられるかどうかも、一つの目安になります。

  • 見積もりに含まれるページ数と、それ以外のページを追加した場合の追加費用の目安が明記されているか
  • 「会社概要ページは入っていますか」「採用ページを後から追加したらいくらですか」と、実際に質問してみて明確な答えが返ってくるか
  • 公開後の修正やサポートが見積もりに含まれているか、それとも別料金か。含まれる場合は期間や回数の上限があるか
  • 公開後の運用やSEOについて、記事更新の頻度や役割分担まで具体的な提案があるか

この4点を確認・整理するだけでも、後から想定外の追加費用が発生したり、公開後に放置されて成果が出ないまま終わったりするリスクはかなり減らせます。

まとめ

ホームページ制作の失敗は、多くの場合「見積もりの範囲があいまいなまま契約してしまうこと」と「公開後の運用を考えずに発注してしまうこと」から生まれます。どちらも、発注者と制作会社のどちらか一方が悪いというより、完成イメージと運用イメージを事前にすり合わせる工程が抜け落ちていることが根本の原因です。だからこそ、少し確認するだけで避けられる失敗でもあります。

今すぐできることとして、まずは「今の見積もりに、公開後3ヶ月間の修正対応が含まれているかどうか」だけ確認してみてください。それだけでも、後から追加費用が発生するリスクをかなり減らせます。私は個人のエンジニアとして、公開後3ヶ月間、デザインや文言の修正を何度でも対応する前提で見積もりを組んでいるので、イメージと違った場合の不安を抱えたまま契約する必要はありません。名古屋市中川区を拠点に活動していますが、地域を問わずご相談を受けていますので、見積もりの内容で迷っていることがあれば、気軽にお声がけください。

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